久茂地川で15キロのGT

 21日、フィッシングギャングでおなじみのアングラー、宮城梓さんは、ユーチューブの撮影でお昼すぎから久茂地川の美栄橋周辺でライトゲームのチヌ狙い。しばらく竿(さお)を振っていると川の中が騒がしい。50センチほどのガーラの群れに続いて10キロオーバーのGTが足元を通過した。急いで車に戻りGTタックルを用意したが、すでに姿はない。
 上げ潮に乗って遡上(そじょう)したGTは、下げ潮で必ず同じ場所に現れるはずだと予測。2時間後、ついに現れた。河川でルアーで狙う時、GTはルアーと見切ってしまうことが多いので、チャンスは1度しかない。極度の興奮と緊張の中、冷静にGTの進行方向を読み、慎重にルアーをキャスト。GTの眼(め)の前に正確にルアーを落とした。しかし、着水と同時にGTが逃げた。「もうダメだ!」と一瞬思ったが、長年の経験に基づき迷わず誘いを掛けた。するとGTは急反転。大きな水しぶきを上げて食い付き、一発で乗った。
 GTは、大きな音を立てて川の中を右に左に走り回るが、河川専用に準備したGTタックルで2~3分で寄せることができた。川べりまで下り、ハンドギャフで引き上げると、推定15キロ前後の見事なGT。撮影を済ませ、弱らないうちに川にリリースした。
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 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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