【MLB】通算300号のスタントン、スピード達成にも謙虚「記録は狙うものではない」

通算300号本塁打を放ち同僚から祝福されるヤンキースのジャンカルロ・スタントン【写真:Getty Images】

1119試合目での達成はMLB史上5番目の速さ

 30日(日本時間31日)の本拠地タイガース戦で、通算300号をホームランを放ったヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手。今季33号2ランはチームを一時逆転に導く一発となったが、試合は7-8で惜敗した。1119試合目での300号到達はメジャー史上5番目の速さも、試合後の囲み取材では「節目の一発というだけではなく、チームを一時逆転に導く当たりとなってよかった」と振り返った。地元テレビ局「YESネットワーク」が伝えている。

 1点を追う3回2死一塁で迎えた第2打席。タイガース先発左腕リリアーノから右翼席へ今季33号となる逆転2ランを放った。打った瞬間にそれと分かる当たりだったが、スタントンは「懸命に一塁へ向かったから、一塁を過ぎたところで300号を楽しむことになった」と振り返る。自身にとって節目の一発になったこと以上に「あの場面で逆転できた一発だった」と、チームを一時逆転に導いたことを喜んだ。

 まだ28歳の若さということもあり、今後さらなるホームラン量産が期待されるが、「記録は狙うものではない。この先も試合に出場し続ければ、数字はついてくる」とあくまで謙虚。「一生懸命プレーして、次なる節目にたどり着けばいいね」と話した。

 気になる記念ボールは、捕球したカップルがスタントンの元に返してくれたという。返礼として、試合後のクラブハウスに招き、サイン入りバットとボールをプレゼント。「記念ボールは家に飾っておくよ」と笑顔を見せた。

 チームはこの日、ジャイアンツから2013年ナ・リーグMVPのアンドリュー・マカッチェン外野手のトレード獲得に合意したと伝えられている。昨季本塁打王のアーロン・ジャッジを手首の怪我で欠く中、スタントンの大砲がチーム浮沈の重要な鍵を握ることになりそうだ。(Full-Count編集部)

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