長崎県警の性犯罪被害相談 3日から24時間対応へ  「1人で悩まずいつでも相談してほしい」

 長崎県警は3日から、性犯罪被害の相談電話の受理体制を24時間化する。これまでは、女性警察官不在時や執務時間外は留守番電話にしていたが、直接警察官が応対することで、より相談しやすい環境をつくり、被害の潜在化を防ぐ。

 現在の電話相談は、県警捜査1課の女性警察官が担当。3日からは執務時間外に当直の警察官が応じる。女性だけでなく、男性も応対するが、相談者が女性を望む場合は、意向に沿って対応する。

 県警によると、過去5年の性犯罪被害の電話相談件数は、2013年が38件、14年27件、15年23件、16年29件、17年13件。今年は8月30日時点までに7件があった。被害者本人や被害者の友人からの相談もあるという。

 性犯罪は、加害者が同じ職場や家族の場合、被害が潜在化しやすい。同課は「被害者が加害者に近いほど被害を届けられないケースが多い」として、「1人で悩まずいつでも相談してほしい」と呼び掛けている。

 相談電話は、全国共通で発信場所を管轄する警察本部の窓口につながる短縮番号「♯8103」、もしくはフリーダイヤル(0120)110874。

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