自然美 豊かに表現 大島ミチルさんの曲 合唱曲に 県美術館で完成発表会

 長崎市出身の作曲家、大島ミチルさんのオリジナル曲「Nagasaki Green&Blue」に歌詞を付けた合唱曲の完成発表会が1日、出島町の県美術館であった。市内の各団体で編成された合唱団約50人が歌声を披露し、長崎の自然美を豊かなハーモニーで表現した。
 「Nagasaki-」は本県の海や空の「青」と山の「緑」をイメージした曲で2016年に完成。より県民に身近に感じてもらいたいと、地元民放テレビ、FM局計5局でつくる普及実行委が合唱曲を企画した。長崎市を拠点に活動する音楽家、市原隆靖さん(48)が作詞を手掛け、2分46秒の合唱曲に仕上がった。
 「木々の緑も海の青も 永遠に遥かに続くように」-。歌詞では自然と人々が共存する様子を描いている。市原さんは取材に「自然豊かな長崎をいつまでも忘れないでほしいという思いで作った」と話した。
 発表会では、大島さんの「長崎には歴史や文化など多くの心に残る宝物がある」などとするメッセージが紹介された。市内小中高のコーラス部など11団体でつくる合唱団が、市原さんの指揮で美しい歌声を響かせた。
 合唱した純心中3年の山脇円佳さん(14)は「聴くだけで長崎の風景が思い浮かぶような曲。これから多くの人に知ってほしい」と語った。
 合唱曲は、文化や教育など本県の広報に活用する場合は無料で使用できる(申請が必要)。NBC長崎放送のホームページで視聴、申請ができる。

美しい歌声を響かせる合唱団=長崎市、県美術館

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