業務受託大手トランスコスモス 佐世保に来年1月進出

 佐世保市などは3日、業務受託業大手のトランスコスモス(東京)が市内に進出する、と発表した。市中心部にオフィスを設け、来年1月の開業を目指す。初年度は約100人を採用し、3年後には400人の雇用を計画している。県内では長崎市に続き2カ所目。
 企業から総務や経理、人事などの業務を受託する「BPO事業」を担う「BPOセンター佐世保」を開設する。市中心部の松川町にある駐車場などが入る民間の建物(5階建て)の1階と3、4階の一部計約1700平方メートルをオフィスに改修する。
 同社は2015年に長崎市家野町に「BPOセンター長崎」を開設。現在約400人を雇用している。16年に命名権を買い取り、県立総合運動公園陸上競技場(諫早市)の愛称となった「トランスコスモススタジアム長崎」でも知られる。
 佐世保市への進出を決めた理由について、同社は県内第2の都市であることに加え「県産業振興財団や佐世保市長から、誘致していただいた」と説明。その上で「地域活性化のため、雇用の場として役に立てればうれしい」としている。
 朝長則男市長は「良質な雇用の場の創出のみならず、中心商店街の活性化にも貢献していただけると期待している。業務開始に向け、県や県産業振興財団と一体となって支援したい」とのコメントを出した。

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