溶接協会、溶接技術のマンガ制作 働くきっかけづくりに一役

 日本溶接協会(会長・粟飯原周二東大院教授)が溶接技術をテーマに企画制作したマンガ「溶接レポートマンガ 現場からお伝えします!」が、溶接の未経験者が興味を持つ機会の醸成に一役買っている。少子高齢化や市場の繁忙化などで技能者の確保が厳しくなる中、溶接業界で働くきっかけにつなげてもらう。

 マンガはA4カラー版で、一昨年春の第1巻に続き、今春には第2巻を発刊。溶接界の非公認キャラクター「ようせつくん」や「溶接」の英語にちなんだ「メルたん」をまじえ、筆者が溶接に関連する現場を実際に訪れて感じた体験談に基づいて描き上げている。いずれも協会が参画するイベントなどで希望者に配布しており、その分かりやすさから広く読者の好評を得ているという。

 今月は、5、6の両日に松江市のくにびきメッセで開催する大規模展示会「島根ものづくりフェア」や、12日から14日に予定する溶接学会四国大会(松山市)で、協会のブースに用意する。

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