序盤から主導権を握ったレイズが快勝 5年ぶりの貯金11

【レイズ7-1ブルージェイズ】@ロジャース・センター

大逆転でのポストシーズン進出を目指すレイズは、ブルージェイズ先発のマーカス・ストローマンに試合序盤から襲い掛かり、初回にトミー・ファムのタイムリーで1点を先制。2回表にはマレックス・スミスのタイムリーとマット・ダフィーの2点タイムリー二塁打で3点を追加し、あっという間にストローマンをノックアウトした。その後もケビン・キアマイアーのタイムリーや崔志萬(チェ・ジマン)の6号ソロなどで着実にリードを広げ、7対1で快勝。2番手として登板し、7イニングを4安打1失点に抑える好投を見せたヨニー・チリーノスが今季3勝目(5敗)をマークした。レイズは直近16試合で14勝2敗の快進撃。貯金11はワイルドカードでポストシーズン進出を果たした2013年のシーズン終了時以来5年ぶりとなった。

貯金が今季最多の11となったことについて、キアマイアーは「すごいよね」と素直な感想を口にした。「ここ数年のことを考えると、僕たちは本来の実力を出し切れることができていなかったと思う。僕たちのチームには多くの才能があったのに、思うように勝てないシーズンが続いていたんだ」とキアマイアーは語ったが、裏を返せば「今季は実力を発揮し、思い通りに勝つことができている」ということなのだろう。継投戦法を多用しているため、救援投手の投球イニング674回2/3は両リーグ断トツ。その戦法が見事にハマり、チーム防御率は3.66の好成績となっている。革命的な投手起用で結果を残し、ポストシーズン進出をうかがっているレイズ。ワイルドカード圏内とはまだ8ゲームの差があるものの、大逆転が実現するか注目だ。

© MLB Advanced Media, LP.