はれのひ元社長、10月5日に初公判 起訴内容認める方針

 成人の日に晴れ着トラブルを起こした振り袖の販売・レンタル業「はれのひ」(横浜市中区、破産)の銀行融資詐取事件で、二つの銀行から融資金をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われた同社元男性社長(56)の初公判が10月5日に開かれることになった。4日に被告の弁護人が取材に応じ、明らかにした。

 弁護人によると、公判で被告は起訴内容を大筋で認める方針。晴れ着を着られなかった新成人らに対しては、「大変申し訳ないことをした。新成人らのことを思うと今でも涙が出る」と話しているという。

 被告は8月に保釈を請求したが裁判所に却下され、現在も勾留や接見禁止処分が継続されている。4日には勾留理由開示の公判が横浜地裁で開かれ、弁護人は逃亡や証拠隠滅の恐れはないとして、身柄拘束を早期に解くよう意見陳述した。

 起訴状によると、被告は2016年8月から9月にかけて、虚偽の財務書類を示して同社の経営実態を偽り、二つの銀行から計約6500万円の融資金をだまし取った、とされる。

横浜地裁

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