世界遺産の保全へ 八江グループ寄付 県に100万円

 諫早市厚生町の八江農芸と八江グリーンポートは3日、世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の保全に役立ててもらおうと、県に100万円を寄付した。
 県庁を訪れた八江農芸の八江康弘社長とグリーンポートの八江一弘社長は「長崎の皆さんの支えがあって両社ともこれまでやってこられた」「美しい状態で見てもらえるように活用してほしい」などと述べた。目録を受け取った中村法道知事は「長くかかったが無事に登録を実現できた。構成資産を次世代に引き継ぐために、大切に活用させていただきたい」と述べた。
 寄付金は構成資産の保全などを目的とした基金に積み立てる。基金の目標額は3億円で、積立額は約9200万円になった。

寄付をした八江康弘社長(中央)と一弘社長(右)=県庁

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