醤(ひしお)でもてなされる宿|たったひとつを叶える旅<16> 

旅の目的は「たったひとつ」で良い

旅の目的は「たったひとつ」が潔いと思いませんか。

あれもこれもと盛りだくさんは、大人には野暮というもの。情報が氾濫している現代だからこそ、余計なものは削ぎ落として、自分の「たったひとつ」を選び取るのが粋。旅の荷物はシンプルに、期待だけを詰めて。

私たちがまだ訪れたことのない、未知の場所や絶景。

笑顔で迎えてくれる、あたたかい地元のひと。

生産地ならではの、新鮮で美味しいもの。

珠玉のように散らばる日本各地の魅力を発信する「ONESTORY(ワンストーリー)」。「ONE=1ヵ所」を求めて日本を旅するメディアから、私たちの「たったひとつ」が見つかりそうです。

日本人がこよなく愛する味

日本人の私たちに、常になくてはならないもの。

ご馳走が並んでも、あの味がなければ物足りません。

ひと足しすると海や山の幸が、さらに美味しくなる調味料。

私たちが子供の頃から親しみ、こよなく愛する「醤油」。

香川県小豆島は、400年前から醤油造りが盛んでした。

醤(ひしお)でもてなしを受ける

明治時代中期には400軒ほどの醤油蔵が並んだ「醤の郷」。島宿真里で頂けるのは、醤油会席。4種(諸味たれ・二段熟成・生あげ・淡口生揚)もの醤油が、目の前に並びます。ここでの主役は醤油ですから、まず醤油だけを舐めて味わってみましょう。異なる特徴を持つ醤油が、四季折々のご馳走を、さらに奥深い味の旅へと誘います。

オリーブのご馳走も見逃せない

小豆島産オリーブ飼料で育てられた、香川県産黒毛和牛「オリーブ牛」。オリーブの中に豊富に含まれるオレイン酸により、脂のしつこさが消え、肉質はやわらかく、旨味が増します。その美味しさに瞠目して、忘れられなくなる人が多いとか。

オリーブの実を炊き込んだ、土鍋の「オリーブご飯」。オリーブの香りと共に、エキストラヴァージンオイルをかけていただきます。

旬野菜の小皿を中心に、そうめんや胡麻ご飯などが並ぶ愉しさ。郷土の美味を思い出に残せる、旅立ちの朝にふさわしい朝食です。

今回のたったひとつは、醤(ひしお)でもてなされる宿「島宿真里」。私たちが旅へ向かわずにいられないのは、日常で求められない「たったひとつ」に出逢うためなのです。

■もっと知りたくなったら

ONESTORY(ワンストーリー)

ゲストも、生産者も、働く人も大事に。[島宿真里/香川県小豆郡]

島宿真里

住所:香川県小豆郡小豆島町苗羽甲2011 MAP

電話:0879-82-0086

〈食事のみ〉

竹籠膳3,500円、醤油会席7,500円など

http://www.mari.co.jp

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