秋のドライブの前にチェック!ガリットチュウと挑戦する、車の日常点検

クルマは日々劣化するって聞いてびっくり。

最近は、若者の車離れなどと言われるように、車を趣味にしている人は少なくなっています。でも、日常生活に毎日のように使用する人も多くいます。また、レンタカーやカーシェアリングを使うこともあるかと思います。

クルマを運転する前に必須なのが15項目の「日常点検」です。最悪の事態を招かないためにも、一通り理解しておいたほうがよさそうです。

クルマは日々劣化しています。安全に運転するためにはきっちり自分で日常点検を行えば安心です。実はそれほど難しくない点検について、今話題のお笑いコンビガリットチュウのお二人と一緒に、日本一の整備士さんに教えてもらいました。「平成30年度 自動車点検整備推進運動」の一環で行われたイベントです。

日本一の整備士さんは、説明も超一級!

今回参加したのは「平成30年度 自動車点検整備推進運動」のイベント。そこで点検整備のデモンストレーションを披露してくれたのが、第21回全日本自動車整備技能競技大会」で全国優勝した「有限会社塩田モータース商会」の塩田雄基さん(中央)と須永圭則さん(右から二人目)です。

お客様からの点検の申し込みを受けるところから、点検をして引き渡しするまでの一連のサービスについて競う大会とのこと。今回のイベントでも、なるほど誰にでもわかりやすく説明してくれるわけです。

福島さんによれば、整備士の刈り上げは「整備士あるある」の一つらしいですよ。実は、ガリットチュウの福島さんの父親は50年の経験を積んだ現役の整備士さんなんですって。

やらないと最悪こうなる!

「やらないといけないのはわかるけど面倒くさい」という人、多いと思います。でも、放っておくとどうなるんでしょう。今回のイベントの中で、福島さんも整備士さんに質問していました。

恐ろしい結末は、ブレーキが効かなくなったり、タイヤが破裂したり。

クルマのブレーキが効かなくなってもどうにか切り抜けられるのは映画の世界。実際にそうなったらと思うとぞっとします。高速道路でいきなりタイヤが破裂して、ハンドルが効かなくなったら、かなりの運転の腕前だとしても事故は避けられないかも。

それほどの運転テクニックを手に入れるのは至難の業ですから、そうなる前に「日常点検」をしておいたほうがよさそうです。

でも意外にできちゃう日常点検15項目

日常点検の項目は全部で15です。自動車点検整備推進協議会のホームページに、詳しく図解されているので、ぜひ参照して下さい。ここでは簡単に紹介しますね。

【5項目】まずはボンネットを開けてみよう!

クルマのボンネット、開けたことありますか?

車種によって違いますが、まずは運転席のダッシュボードの右下の法にある、ボンネットのマークがついたレバーを引きます。そうすると、ボンネットがちょっとだけ、ぼこっと開きます。その中に手を入れて、ばねのついたロックを外せばOK。開いたら、ボンネットを支える棒を引き出して安定させます。

ボンネットを開けたら、エンジンルームの中の5つをチェックします。それぞれの項目について、ホームページに詳細が説明されていますので、検査の際に参考にしてください。

• バッテリ液の量

• ブレーキ液の量

• 冷却水の量

• エンジン・オイルの量や汚れ

• ウインド・ウォッシャー液の量

【4項目】クルマの周りをぐるりと回る!

エンジンルームの確認が済んだら、クルマの周りから4項目をチェックします。

• ランプ類の点灯・点滅

• タイヤの亀裂・損傷の有無、摩耗の異常確認

• タイヤの空気圧

• タイヤの溝の深さ

特に車の後ろについているブレーキランプは、同乗する人に後ろから見てもらうか、いなければ後方の壁などに反射させて確認します。ブレーキランプが切れていると、後続の車から追突されることがあるので大事です。

タイヤについての3項目は、目に見えて判断しやすいので、点検しやすそうです。

【6項目】運転席であれこれと!

そして、運転席に座って確認する項目が6つあります。

• エンジンのかかり具合・異音

• ウインドウォッシャーの噴射状態

• ワイパーの拭き取りの状態

• ブレーキペダルの踏みしろとブレーキの効き

• 駐車ブレーキの引きしろ(踏みしろ)

• エンジンの低速・加速の状態

これは、変だなと思ったらすぐにディーラーに相談しましょう。普段から気にしていれば、変化に気づきやすくなると思います。いつもと違う状態だったら、何かあると思ったほうがよさそうです。

点検が難しそう!この手もあるかも。

とはいえ、とっつきにくい日常点検。困ったらこんなヘルプを求めてもいいかも。

• 購入したディーラーに気軽に相談して、教えてもらう。

• ガソリンスタンドでガソリンを入れるついでに、エンジンルームを見てもらう。

• クルマ好きの友人に、日常点検のしかたを目の前で教えてもらう。

そうこうしているうちに、自分できっちり点検できるようになると思います。

また、自動車点検整備推進協議会は日常点検の大切さを伝えるために、「点検二人旅」のキャラバンカーも走らせます。人気Youtuberで自動車整備士でもあるメカドルゆきさんと男性整備士の二人が、全国5都市の整備関連のイベント会場にキャラバンカーで訪問し、その模様を特設YouTubeチャンネルで放送。全5回、キャラバンの様子や自動車点検整備の模様を放送するそうです。兵庫県、福島県、栃木県、広島県、愛知県で予定されているので、情報をチェックしてみては。

何しろ安全第一。自分も、他のクルマや歩行者も、みんなが安全に通行できるように、ちょっと頑張ってみませんか。

[自動車点検整備推進協議会|ブレーキからタイヤまでチェック項目15]

[点検二人旅]

[All photos by Atsushi Ishiguro]

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