オリオールズ7回4得点で逆転 マリナーズは痛恨の敗戦

【オリオールズ5-3マリナーズ】@セーフコ・フィールド

マリナーズの2001年以来17年ぶりのポストシーズン進出が風前の灯火となっている。ワイルドカード2位のアスレチックスを5.5ゲーム差で追うマリナーズは初回にロビンソン・カノーの7号ソロで先制したものの、その後はチャンスを生かせず6回終了時点で1点リード。すると、6回無失点の好投を見せたウェイド・ルブランをリリーフしたアダム・ウォーレンが7回表にレナト・ヌニェスに4号同点ソロを浴び、3番手のザック・デューク、4番手のニック・ビンセントも流れを止められずこの回4失点。8回裏に2点を返して1点差に迫ったものの、9回表にクリス・デービスのタイムリーで突き放され、3対5で両リーグ最低勝率のオリオールズに痛恨の敗戦を喫した。ヤンキースに敗れたアスレチックスとのゲーム差を縮めることはできず、後ろからはレイズが1.5ゲーム差に急接近。レギュラーシーズン残り23試合、マリナーズのワイルドカード獲得は極めて厳しい状況になったと言わざるを得ないだろう。

マリナーズはアスレチックスとの直接対決を3試合残しているが、仮にこの3試合に全勝したとしてもその他の試合でアスレチックスとの差を2.5ゲーム分縮めなければならない。勝率5割未満のチームとの対戦を14試合残している一方で、ヤンキース戦とアストロズ戦を各3試合残しているマリナーズ。アスレチックスも勝率5割未満のチームとの対戦を15試合残しており、マリナーズは日程面でのアドバンテージもない状況だ。それだけに両リーグ最低勝率のオリオールズとの3連戦では取りこぼしは避けたいところだったが、ルブランの好投を生かせず、痛恨の逆転負け。アスレチックスとのゲーム差を縮める大チャンスを逃してしまった。試合開始前にはクラブハウス内で選手間での口論が発生したことが報じられているが、逆転でワイルドカードを勝ち取るためにはすぐに気持ちを切り替え、チーム一丸となって勝利を積み重ねていくことが必要だ。

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