【侍U-18代表】吉田輝星、3ラン被弾の1球は「軽率な行動」 リベンジ誓う「また韓国と」

6回3失点で降板した侍ジャパンU-18代表・吉田輝星【写真:荒川祐史】

初回に韓国の4番に3ランを浴びて、いきなりの3失点

 宮崎市内で行われている「第12回 BFA U18アジア選手権」は5日、大会3日目を迎え、2大会連続優勝を目指す侍ジャパンU-18代表はKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で韓国代表とオープニングラウンド第3戦を戦い、1-3で惜敗した。先発の吉田輝星(金足農)が初回に3ランを被弾すると、最後までそのビハインドを跳ね返せなかった。侍ジャパンU-18代表はグループAの2位でスーパーラウンドに進むことになった。

 初回、あの1球が全てだった。1死から2番のユン・スンヨンに粘られた末に10球目が外れて四球。キム・チャンピョンの遊ゴロは小園海斗(報徳学園)が弾く失策となり、1死一、二塁となった。ここで打席に迎えたのが、4番のキム・デハンへ投じた初球だった。

 投じたスライダーは真ん中付近へ。これを捉えられると、片手1本で弾き返された打球は、左翼スタンドへと飛び込んだ。まさかの先制3ラン。初回にいきなり3点を失った。2回以降は変化球をうまく使い、4イニング連続で無安打に。6回95球を投げて2安打3失点という内容だっただけに、一発を浴びた1球だけが悔やまれる。

 試合後の取材エリアに姿を見せた吉田も、その1球を猛省した。「エラーもあって流れが悪い中で、初球、簡単に取りに行ってしまった。軽率な行動で、あれをしっかり抑えていれば1-0で勝っていた試合で、反省しないといけない」。そう語る表情からは悔しさが滲んでいた。

 グループAの2位でスーパーラウンドに進む。スーパーラウンドではこの敗戦は引き継がれ、1敗の状態でチャイニーズ・タイペイ、中国と対戦する。上位2チームに与えられる決勝進出のためには、もう負けは許されない。「ここの負けはもう切り替えていくしかないので、今日の悪いところはミーティングでしっかり出して、スーパーラウンドを勝って、また韓国と戦いたい」と吉田。決勝でしか再戦出来ない韓国への雪辱を誓っていた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

© 株式会社Creative2