MICE誘致協力要望 田上長崎市長ら知事に

 長崎市の田上富久市長と五輪清隆市議会議長は5日、県庁で中村法道知事に対し、県と市が一体となったMICE(コンベンション)の誘致推進へ協力を求めた。中村知事は「積極的に取り組みたい」と応じた。
 田上市長は「人口減少の中、交流人口拡大で経済活性化を図りたい」と述べ、MICE施設の整備を予定していることや、民間でも誘致・受け入れ態勢づくりが進んでいると紹介した。
 その上で、特に政府系会議や国際会議の誘致に加え、MICEの来訪者が長崎市以外も観光するような仕掛けづくりへの協力を求めた。中村知事は「交流人口の拡大に結び付くような会合を官民挙げて誘致し、広く効果を波及させたい」として協力姿勢を示した。
 市から県への要望は毎年恒例。今年はMICE誘致に加え、子ども医療費の助成対象拡大や「西彼杵道路」の整備推進など22項目を求めた。溝口芙美雄県議会議長にも同様に要望した。

中村知事に要望書を手渡した田上市長(右)=県庁

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