今夏の「これはお買い得」移籍、TOP10!アジア人選手も…

『Guardian』は3日、「今夏の欧州リーグで最もお買い得だった10の取引」という記事を掲載した。

今夏も多くの移籍が行われた欧州サッカー。その中で、非常に割安で買うことが出来た選手たちとは?

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ウィリアン・カルヴァーリョ(ポルトガル代表MF)

スポルティング・リスボン→ベティス

価格:1330万ポンド(およそ19億円)

スポルティング内部の混乱は数名の選手の離脱をもたらし、捨て値で放出しなければならなくなった。

ルイ・パトリシオやラファエウ・レオンが退団し、さらにこのウィリアン・カルヴァーリョが移籍することになった。彼を手に入れたのがベティスであったことも驚きだった。

日本代表の乾貴士、アルゼンチン代表のジョバニ・ロ・チェルソも大きかったが、カルヴァーリョを獲得できたのが一番大きい。

アルバン・ラフォン(フランスU-20代表GK)

トゥールーズ→フィオレンティーナ

価格:675万ポンド(およそ9.64億円)

才能ある若手キーパーの価格は急上昇している。マンチェスター・シティも、チェルシーも、リヴァプールも、とんでもない額を支払った。

ドンナルンマもミランを離れれば1億ポンドを超える価値になることは間違いない。彼が世界最高の「10代GK」であると、CIESのレポートでは評価されている。

しかし2位は誰か?このアルバン・ラフォンだ。16歳でフランスリーグにデビューした彼は、かつて攻撃的MFとしてプレーしていたものの、才能を認められて守護神となった珍しい選手だ。

フィオレンティーナはおそらく、彼の獲得に支払った額の10倍の価値を手に入れたようなものだろう。

フアン・ベルナト(スペイン代表DF)

バイエルン→PSG

価格:1350万ポンド(およそ19.29億円)

PSGは昨季ネイマールとキリアン・エンバペを獲得したことで支出を制限しなければならなかったが、その御蔭で安くベルナトを手に入れられた。

彼は中盤も、センターバックもこなすことが出来、PSGが苦しんでいた最終ラインの層の薄さを解決してくれる。

また、チャンピオンズリーグで経験を持っていることもPSGの野望実現の助けになるだろう。

ロビン・オルセン(スウェーデン代表GK)

コペンハーゲン→ローマ

価格:760万ポンド(およそ10.86億円)

ローマのモンチSDにとっては複雑な夏になった。パストーレとエンゾンジを獲得したが、マウコンとの契約に失敗した。

ただ、その中でちゃっかりオルセンの獲得に成功していた。彼はスウェーデン代表の守護神であり、ワールドカップでも好調だったし、チャンピオンズリーグでの経験もある。

アリソンを放出したローマであるが、その売却益の10分の1近い額で有力な選手を手に入れることができた。

ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル代表MF)

モナコ→ウォルヴァーハンプトン

価格:500万ポンド(およそ7.14億円)

モウティーニョがウォルヴァーハンプトンに向かったのは、今夏のマーケットで最大の驚きの一つだった。

ウォルヴァーハンプトンとジョルジュ・メンデス代理人の関係を考えれば、ある程度は納得できるものではあるが。

この小さくて巧みなプレーメーカーは、すぐさまプレミアリーグにアジャストしており、すぐに理解力を見せている。

ポルトガルの同胞ルーベン・ネヴェスとともに、ヌーノ・エスピリト・サントが率いるチームの中心となっている。

ダニー・イングス(イングランド代表FW)

リヴァプール→サウサンプトン

価格:ローン+買取OP1800万ポンド(およそ25.72億円)

サウサンプトンの攻撃陣は、昨季とても脆弱だった。チャーリー・オースティンは7得点でチームのトップスコアラーとなっていた。

このところ継続的に怪我をしていたイングスが解決策になるとは思われなかったが、彼はすぐにチームにフィットしている。マーク・ヒューズ監督が構築した前線に新たな強さをもたらした。

来年の夏に支払う手数料は決して安いものではないが、この調子を維持してくれるならば、それは喜んでテーブルに載せられるだろう。

パコ・アルカセル(スペイン代表FW)

バルセロナ→ボルシア・ドルトムント

価格:180万ポンド(およそ2.57億円)のローン→買取OP2100万ポンド(およそ30億円)

ドルトムントは新しい監督ルシアン・ファーヴルの下で興味深い移籍マーケットを過ごしていた。

若い才能であるアブドゥ・ディアロとアシュラフ・ハーキミを獲得し、ベテランのアクセル・ヴィツェルとトーマス・ディレイニーを加えた。

しかしさらに素晴らしいのは、バルセロナからパコ・アルカセルを獲得したことだ。

25歳のアタッカーは、かつてバレンシアでプレーしていたときはまさにスターであったし、チャンピオンズリーグでも違いを作れる。

ハムザ・メンディル(モロッコ代表DF)

リール→シャルケ04

価格:630万ポンド(およそ9億円)

シャルケは今夏レオン・ゴレツカとマックス・マイアーという2名の傑出した選手をフリーで放出する事になった。

ドメニコ・テデスコ監督はセバスティアン・ルディを始めとした7名の選手を獲得してきたが、その中でも興味深いのはメンディルだ。

モロッコ代表の20歳は、多くのプレミアリーグのクラブが欲しがった左サイドバックだ。

もし若手育成に長けているテデスコ監督の下で彼が成長を遂げたとしたら…結局来季にはバイエルンが手を伸ばしてくるだろう。

ファビアン・シェア(スイス代表DF)

デポルティーボ→ニューカッスル

価格:300万ポンド(およそ4.29億円)

ラファ・ベニテス監督は市場の目立たないところを掘り返すことに慣れており、今夏の最大の仕事はこれかもしれない。

シェアはこれまでリーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、欧州選手権でプレーしたセンターバックだ。

フェデリコ・フェルナンデスとともに、ニューカッスルの最終ラインに豊富な経験をもたらしてくれる。

デポルティーボが降格したこともあって、契約解除料として支払った300万ポンドよりも遥かに価値がある補強である。

サマン・ゴドス(イラン代表FW)

エステルスンド→アミアン

価格:340万ポンド(およそ4.86億円)

ゴドスはエステルスンドで非常に重要な選手であった。リーグアンのディフェンダーたちに多くの危険を感じさせるだろう。

マルメで生まれたイラン人のゴドス。スウェーデンの下部リーグで育ち、ストライカー、ウインガー、トップ下、ボランチでプレーできる。

24歳の彼はスウェーデンのトップディヴィジョンで93試合に出場し、42ゴールを決めた。ヨーロッパリーグではアーセナル戦でも活躍した。

そしてアミアンでのデビュー戦となったスタッド・ランスとの試合でもゴールを決めており、その怖さを証明している。

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