ブルペン崩壊のカージナルス 1点差で辛くも逃げ切り

【カージナルス7-6ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

一時は6点のリードを奪いながらも1点差まで追い上げられたカージナルスがなんとか逃げ切り、敵地でのナショナルズ3連戦に勝ち越した。カージナルスはマット・アダムスの2本塁打などで5回表までに6点を先行し、6回表にはジャイロ・ムニョスに8号ソロが飛び出して7対1と6点をリード。しかし、先発のマイルズ・マイコラスが6回裏にウィルマー・ディフォーにタイムリー二塁打を浴び、7回裏には二死二、三塁のピンチを背負ったところで降板。すると2番手のダコタ・ハドソンが4点を失い、7対6と1点差に追い上げられた。8回からは元エースのカルロス・マルティネスがマウンドに上がり、2イニングを無失点。マルティネスが4年ぶりのセーブを記録し、チームに大きな1勝をもたらした。

登板過多のためバド・ノリスとジョーダン・ヒックスが使えないという状況のなか、マイク・シルト監督は最後の2イニングを昨季まで3年連続2ケタ勝利の元エースに任せることを選択。マルティネスはその期待に応え、2イニング連続で走者を背負いながらも無失点に抑えて1点リードを守り抜いた。7月下旬から8月にかけての好調期を支えていたブルペンがここにきて疲れを見せ始め、チームのアキレス腱となりつつあるカージナルス。故障者リストからの復帰後にブルペンに回ったマルティネスは7度のリリーフ登板で防御率1.08、被打率.154と好投し、ブルペンの救世主的存在となっている。今後は後半戦に入って防御率1.74と好調のヒックスとともに、重要な場面を担うケースがさらに増えていきそうだ。

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