汚染水処分、迫られる決断 タンク保管場所、限界近く

東京電力福島第1原発では、汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含む水の処分が重大局面を迎えている。敷地内には浄化前の汚染水なども含めて保管タンク約880基が林立し、これ以上の増設は限界が近い。海洋放出が最も現実的とされるが、風評被害を懸念する地元の理解を得るのは簡単ではなく、政府と東電は難しい決断を迫られる。

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