【平成の長崎】中元商戦の目玉 長さ1・5メートル “ジャンボそうめん” 平成4(1992)年

 長崎市の浜屋デパートの「お中元ギフトセンター」に7月1日、“ジャンボそうめん”がお目見えした。中元商戦の目玉に、と同デパートが島原のそうめんを初めて展示。買い物客の人気を集めている。
 縦1・8メートル、横1・5メートル、厚さ40センチの箱に15束入っている。1本の太さは通常の規格品と同じだが長さは1・5メートル。南高西有家町の小林甚製麺が500キロの小麦粉を材料に4日がかりで製造。5220食分はあるという。
 雲仙・普賢岳噴火災害に見舞われている島原半島の重要産業を応援しようと企画し、約20種類を陳列。中元ギフトの中では缶ビールの人気が依然高いが、同デパートはビールに次ぐ売り上げをと予想している。
 この日同ギフトセンターでは試食会もあり、買い物客は「しこしこしておいしい」「夏はこれに限る」と舌鼓を打っていた。
(平成4年7月2日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

中元会場を飾るジャンボそうめん=長崎市浜町、浜屋デパート

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