今週末は秋雨前線が日本付近に停滞するため、全国的に雨の所が多くなる。雷を伴って激しく降る所があり、東日本と西日本では局地的に大雨になるおそれがある。また、北海道は地震の影響で地盤が緩んでいる所があるため、少しの雨でも土砂災害に警戒が必要だ。
東・西日本中心にまとまった雨
秋雨前線や暖かく湿った空気の影響で、今週末は広い範囲で雨となりそうだ。大気の状態が不安定になるため、東日本や西日本では局地的に雷を伴って激しい雨が降る見込み。特に暖かく湿った空気が入りやすい南西斜面を中心に大雨になるおそれがあり、土砂災害や低地の浸水、河川の増水、氾濫に警戒が必要だ。また、落雷や竜巻などの突風にも併せて注意が必要となる。
特に雨の量が多くなりそうなのが四国や東海で、8日夕方までの24時間雨量が180ミリから200ミリに達する所がある見通し。そのほか、九州南部や近畿・北陸・関東甲信で150ミリ、東北で120ミリ、九州北部・中国100ミリなど、各地域で局地的に大雨になるおそれがある。
また、9日(日)にかけてもさらに雨量が増えることが予想されるため、警戒が必要だ。
北海道は少しの雨でも警戒
大きな地震があった北海道では地盤が緩んでいる所があり、土砂災害が起きやすくなっている。少しの雨でも危険な状況となるため、警戒が必要だ。
8日(土)の昼前にかけては、石狩地方や後志地方などの日本海側南部、胆振地方などの太平洋側西部を中心に雨が降りやすく、局地的に大雨になるおそれがある。
その後、午後には晴れ間が戻るものの、9日(日)の日中には再び天気が崩れ、雨となりそうだ。
暑さおさまる 10月並みの所も
今週末は晴れ間がでる関東では、各地で気温が30℃を超える予想となっているが、そのほかは30℃を下回る所が多くなる。
広い範囲で9月中旬から10月上旬並みの涼しさとなり、西日本でも25℃に届かない所がありそうだ。(気象予報士・多胡安那)