共通点はダークヒーロー、デビルマン オロチが人間界に襲来!限定1台、価格は1968万円

光岡 デビルマンオロチ

光岡自動車 創業50年と漫画家・永井豪氏 画業50年の特別コラボ企画

デビルマンと言う漫画・アニメをご存知だろうか。

1972年から漫画連載が開始され、同年からTVアニメもスタートした。1971年生まれのぼくは、漫画を小学生や中学生になってから読み、アニメは再放送組として楽しんだ。主人公が単なる変身ヒーローではなく悪魔(デーモン族)でありながら人間を守るために戦う「ダークヒーロー」という設定、覚えやすいオープニング/エンディングソングが大好きだった。

ちなみにデビルマンは原作とアニメでは内容が大きく異なり、デビルマンの体は青くないし、黒いパンツも履いていない。漫画では主人公の家族や恋人まで惨殺され最後は人類も滅びるという残酷で熾烈強烈なストーリーが展開される。その凄さはここでは語れない。オドロオドロした画風も含め、デビルマンの漫画は多くの人々にトラウマを与えたのだ。僕もその一人だ。ジンメンとか、未だに怖すぎる……。

そのデビルマンの作者は、永井豪氏。キューティーハニーやマジンガーZ、ドロロンえん魔くんなども、氏の作品だ。2018年で画業50周年を迎えるという。

光岡 デビルマンオロチ

走行距離3500kmの極上車をベースに1台のみの限定モデルを制作

そしてかつては「BUBU」ブランドで全国に中古車販売網を展開、50ccのゼロハンカーやラセード、ゼロワン、ビュート、ガリュー、オロチなど個性豊かなモデルを次々と送り出してきた光岡自動車も今年で創業50周年を迎える。これを受け、デビルマンの最新アニメとコラボした特別なオロチを1台限定で発売することになったのだ。それが今回実車が公開されたデビルマン オロチである。

なおオロチはすでに生産が終了しているため、特別車のベースは光岡自動車が保有していた走行距離3500kmという極上車(中古車)を用いている。

購入申し込み受付期間は2018年9月8日(土)午前10時~11月15日(木)午後12時まで、光岡自動車の専用ウェブサイトで受け付ける。

販売価格は奇しくも50周年の始まりの年である1968年と同じ1968万円(車検2年付き、消費税込)。申し込み者多数の場合は抽選となり、納車は2018年12月が予定されている。

最新のデビルマンでは重要準物の愛車としてオロチが登場

デビルマンのアニメ化は幾度か行われているが、今回コラボするのは永井豪氏の画業50周年を記念して製作され、2018年1月よりNetflixで配信されている最新作『DEVILMAN crybaby(デビルマン クライベイビー)』。原作漫画を現代風にリメイクしたアニメーション作品だ。監督は、「クレヨンしんちゃん」の作画などを手がけ、森見登美彦氏原作の『夜は短し歩けよ乙女』などを監督した湯浅政明氏だ。

『DEVILMAN crybaby』では、主人公・不動明(ふどう あきら)の親友で、不動明がデビルマンになる契機を与えた重要キャラクター(しかもその正体は……おっと、これ以上は言えない!)の飛鳥了(あすか りょう)の愛車としてオロチが登場していることも注目である。

永井豪氏もご満悦!「デビルマンが好きな方に乗っていただきたい」

光岡 デビルマンオロチと漫画家・永井豪氏

発表会には光岡自動車 取締役会長の光岡進氏、そして原作者の永井豪氏も来場。永井豪氏は嬉しそうにデビルマン オロチを見つめたり、乗り込んだりして、記者発表会中も終始笑顔が絶えなかった。そうそう、発表会の行われた9月6日は永井豪先生(そう呼びたい)の誕生日でもありました。おめでとうございます。

「デビルマンという私のキャラクターをデザインしたクルマとコラボしていただいて感激しております。キャラクターをクルマに使うのはまったく初めてのことです。世界でまさに一つしかないすごいクルマが誕生したと思いました。本当は作者である私が買うべきかなと思うのですが、私はあいにく免許がないので(笑)、デビルマンが好きという方が購入されて街中を走っていただけたらと思います」

オロチとデビルマンの共通点は「ダークヒーロー」

光岡 デビルマンオロチ
光岡 デビルマンオロチ
光岡 デビルマンオロチ

デビルマン オロチのデザインコンセプトの解説を行ったのは、オロチをデザインした光岡自動車のデザイナー青木孝憲氏だ。

「このコラボの話をいただいた時に、割とすぐに完成形のイメージがひらめきました。デビルマンが持つダークヒーロー的な存在と、オロチが持つイメージが一致したからだと思います」と語った青木氏は、続いて『DEVILMAN crybaby』のアートディレクションを手掛けデビルマン オロチのグラフィックデザインを青木氏と担当した阿閉高尚氏を紹介。

両氏に共通していたのは「デビルマンという感じがすぐにわかること」を目指しつつ、キャラクター性の強いものをクルマに求めるとアニメのキャラをそのまま貼り付けがちになるので、そういう表現は避けよう、ということだったという。

そこでデビルマン オロチでは、ルーフにかけてデビルウイングや顔のデザインをイメージしたグラフィックを施し、キャビンサイドにデビルマンの眼のアーキテクチャーを盛り込んで直接的にデビルマンを描画せずにイメージさせることに成功している。

特徴的な赤いボディカラーは「ブラッディレッド」と名付けられ、デビルマンの黒い模様がグラデーション塗装されている。このグラデーションは心を悪魔に乗っ取られていく不動明を表現している。また、購入者だけがわかる「シークレットデザイン」もどこかにあるそうだ。

デビルマン オロチは東京、そして大阪の永井Go展を皮切りに全国で展示予定

一見すると「怖い」、でも「見たい」と思わせる妖艶さを持つオロチのデザインと、ダークな世界観が魅力のデビルマンのイメージが見事にマッチした「デビルマン オロチ」。

世界で一台のこのクルマは今後、MITSUOKA麻布ショールームでの展示後、大阪で開催される永井豪氏画業50年“突破”記念の永井Go展にも展示されたのち、全国各地の光岡ショールームを巡回する予定だ。見てみたい!という方は是非足を運んでみてほしい。

[TEXT&PHOTO:遠藤イヅル]

『Devilman Orochi』(デビルマン オロチ)展示予定

9/7(金)~9/10(月) MITSUOKA麻布ショールーム/GALLERY 麻布 10:00~19:00

9/15(土)~9/17(月/祝) 「永井Go展」(大阪文化会館) 10:00 ~17:00 ※荒天時は展示中止

9/19(水)~9/24(月/祝) MITSUOKA尼崎ショールーム 10:00~19:00

9/28(金)~10/1(月) MITSUOKA福岡ショールーム 10:00~19:00

10/5(金)~10/8(月/祝) MITSUOKA名古屋ショールーム 10:00~19:00

10/12(金)~ 10/22(月) MITSUOKA東京ショールーム 10:00~19:00

10/26(金)~ 10/29(月) BUBU MITSUOKAつくばショールーム 10:00~19:00

11/2(金)~11/5(月) BUBU MITSUOKA宇都宮ショールーム 10:00~19:00

11/9(金)~ 11/12(月) MITSUOKA仙台ショールーム 10:00 ~ 19:00

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