【平成の長崎】華やかに大名行列 長崎・市民総合プール 平成4(1992)年

 夏休みも残り1日となった日曜日の8月30日、創立90周年を迎えた長崎遊泳協会は、夏休み水泳教室の総仕上げとして、江戸時代、参勤交代で大井川を泳いで渡った大名行列を長崎市松山町の市民総合プールで市民に披露した。
 大名行列には、小学3年生から大学生まで、例年の2倍を超える約700人が参加。太鼓や鉄砲、陣旗を持った一行が最初にプールを渡り、最後に殿様とお姫様を乗せた二つのみこしがプールに。担ぎ手たちは「おいさ、おいさ」の掛け声とともに、泳ぎながらみこしを持ち上げる豪快な演技を見せ、観衆から大喝采を受けていた。
(平成4年8月31日付長崎新聞より)
  ◇   ◇   ◇
【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

見事な古式泳法でみこしを担いだ大名行列=長崎市松山町、市民総合プール

© 株式会社長崎新聞社