ひげと防災服姿で雲仙・普賢岳噴火災害の復興に奔走してきた島原市の鐘ケ江管一前市長(61)は12月18日、島原市内のお寺で火砕流犠牲者の慰霊法要を行った後、約1年半伸ばし続けたひげをそり落とした。見違えるように若々しくなり、さっぱりした表情の鐘ケ江前市長は「一市民としてこれからも犠牲者の霊を慰めるとともに復興対策に協力していく」と心情を述べた。
羽織はかま姿の鐘ケ江前市長は災害対策に苦闘した2年間を思い出すかのように時折、軽く目を閉じ、最後に保子夫人がはさみを入れるとうっすらと涙がにじんだ。
その後、鐘ケ江前市長は別室で背広に着替え、普賢岳噴火の沈静化を祈願した。
(平成4年12月18日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】ひげにサヨナラ 1年半ぶりそり落とす 鐘ケ江前島原市長 平成4(1992)年
- Published
- 2018/09/16 00:00 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 12:10 (JST)
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