活版印刷の先駆者として知られる本木昌造(1824~75年)をしのび、長崎県印刷工業組合員でつくる顕彰会(山口善生会長)は命日の3日、長崎市鍛冶屋町の大光寺で143回忌法要を開いた。
本木は長崎生まれ。オランダ通詞を務める一方、金属活字の製造に成功。明治初期に長崎で活版製造所を設立し、大阪や東京に支所を設けて民間印刷業の礎を築いた。初の日本語日刊新聞の発行も手掛けた。
組合員50人は墓参りを済ませた後、法要に参列。本木の業績に思いをはせた。山口会長は「活版印刷を確立した功績を後世に伝えていきたい」と話した。