県、下水道施設の名称変更 「処理場」→「水再生センター」

 県は10日、相模川、酒匂川流域の県営下水道施設の名称を変更する。地域名を冠するとともに「処理場」から「水再生センター」に転換。地元へのなじみを浸透させるだけでなく、水資源循環のため施設が担う役割を広め、イメージアップを図る。

 名称を変更するのは、「相模川流域下水道左岸処理場」(茅ケ崎市柳島)、「相模川流域下水道右岸処理場」(平塚市四之宮)、「酒匂川流域下水道左岸処理場」(小田原市西酒匂)、「酒匂川流域下水道右岸処理場」(同市扇町)の4施設。10日の下水道の日に合わせ、それぞれ所在地を冠した「水再生センター」としてリニューアルする。

 背景にあるのは「処理場」の名に付きまとう暗いイメージの払拭(ふっしょく)だ。市民生活を支える貴重な役割を担う一方、普段目にする機会が少なく、下水が集まる響きから県下水道課は「どうしても悪いイメージがあった」と振り返る。

 周辺住民らの要望を受け、2016年度から検討に着手。水を資源として生まれ変わらせる施設であることを強調するとともに、より愛着を深めてもらうため名称変更に踏み切った。

 同課は「水をきれいにして戻すための施設。なくてはならない施設であることを理解していただき、親しみを持ってもらいたい」とPRしている。

神奈川県庁

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