西部ガス、チョープロなど4社 島原にガス販売新会社

 西部ガスは10日、液化石油ガス(LPG)販売の子会社とチョープロ(長崎県西彼長与町)、ガス工事などを手掛ける星野管工設備(長崎市)の4社が共同出資し、島原半島の3市で都市ガスとLPGを販売する新会社「島原Gエナジー」を10月1日、島原市に設立すると発表した。人口減少や高齢化が進む地域で各社の事業所や業務を集約し、効率化とサービス向上を図る。
 新会社は西部ガスが51%、チョープロが34%、西部ガス子会社が12%、星野管工設備が3%を出資する。事業開始は来年4月1日で、従業員30人は各社から出向する。
 本社は現在の西部ガス島原営業所(島原市)に置き、社長には西部ガス事業体制検討プロジェクトの深堀彰部長が就く予定。新会社設立に伴い、西部ガスと子会社の両営業所、チョープロ島原営業所、星野管工設備島原支店崩山店(いずれも同市内)は廃止する。
 各社の顧客数は、都市ガスの西部ガスが島原市で約5千戸、LPGを扱う西部ガス子会社とチョープロが3市でそれぞれ約760戸、約1250戸。西部ガスの都市ガス事業でみると、島原市内の顧客数は全体の0・5%にとどまる。
 福岡市内で会見した西部ガスの太田良取締役常務執行役員は「暮らしに関わる新たなサービスなどを展開し、地域の役に立ちたい」と話した。

新会社の概要について説明する深堀部長(右)=福岡市博多区、西部ガス本社

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