代表戦4試合目なのに? 3人の指揮官の下でプレイする珍しいスペイン代表MF

バルセロナのセルジ・ロベルト photo/Getty Images

バルセロナに所属するMFセルジ・ロベルトは、決してチームの主役となるような選手ではない。バルセロナでも中盤からサイドバックまで複数のポジションをこなしており、便利屋として扱われている。こうしたユーティリティ性を持つ選手は代表でも重要な存在となるのだが、これまでロベルトは少しばかり奇妙な代表生活を送ってきた。

初めてスペインのA代表に招集されたのは2016年の3月のことで、ルーマニア代表戦でデビューを飾っている。この時チームを指揮していたのはビセンテ・デル・ボスケだ。しかし定位置確保とはならず、次の招集は同年の9月となった。その時チームを指揮していたのはフレン・ロペテギで、リヒテンシュタイン戦では代表初得点も記録している。

ただし、ロベテギの下でもセルジ・ロベルトは絶対的な存在にはなれず、ロシアワールドカップのメンバーには入れなかった。そして今回、新たに代表監督に就任したルイス・エンリケはセルジ・ロベルトを招集。UEFAネーションズリーグのイングランド代表戦では途中出場している。

この経歴に注目したのがスペイン『MARCA』だ。セルジ・ロベルトはイングランド戦がA代表4試合目となったわけだが、異なる3人の指揮官の下でプレイしたことになる。3人の指揮官の下で計4試合。これはなかなかレアな経歴と言えよう。同メディアはバルセロナ時代にセルジ・ロベルトを見てきたエンリケの下では継続的に招集されるのではないかと見ており、いよいよ代表で定位置を確保できるのかと注目している。

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