波佐見町長選 一瀬氏が6選 県内現職首長で最多

 任期満了に伴う東彼波佐見町長選と欠員に伴う同町議補選(被選挙数1)は9日、投開票が行われ、町長選は現職の一瀬政太氏(74)=無所属=が、前町議会副議長で新人の藤川法男氏(60)=無所属=を制し、6選を果たした。6選は、県内現職首長としては最多。
 過去2回無投票が続き12年ぶりの選挙戦だった。一瀬氏は企業誘致や観光客数増など5期20年の実績を基に「追い風を生かし、さらにステップアップを」と町政継続を強調。後援会を中心とした組織戦で支持を集めた。
 藤川氏は、地場産業振興や観光政策などで20年続く一瀬町政からの“転換”を訴えたが及ばなかった。
 町議補選は無所属新人2人が争い、会社員の福田勝也氏(50)が当選した。
 当日有権者数は1万2243人(男5698、女6545)。投票率は町長選、町議補選とも65・25%=町選管調べ=。12年ぶりの選挙戦となった町長選の投票率が注目されたが、2006年の前回(74・84%)を9・59ポイント下回った。

◎次世代育つ環境を 一瀬政太氏の話

 追い風を生かして、町をさらに発展させる意欲が町民に届いた。これからも胸襟を開き、ざっくばらんに意見を聞きながら、町づくりを進めていく。次の4年間では、次世代が育っていけるような環境づくりにも努めていきたい。

6選を果たし、万歳三唱する一瀬氏(中央)=9日午後8時23分、波佐見町宿郷の選挙事務所

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