手作りジャム、フカヒレ 宮城・気仙沼の復興支援イベント

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の復興を支援する「気仙沼復興応援イベントinかわさき」が12~14日、川崎市川崎区砂子の川崎信用金庫本店で開かれる。母親の就業と育児を支援する現地のNPO法人「ピースジャム」が製造した手作りジャム、衣類などが販売される。

 同法人の作業場では、幼い子どもと一緒に出勤した母親らが、ジャムやベビー用品を作っている。イベントでは、気仙沼市出身で川崎市内などに住む人々が製品を販売し、寄付を募る。

 2013年11月に現地で復興支援ピアノコンサートを開催したのが縁で、14年から川崎でイベントを開始し、今回で5回目。会場には「フカヒレスープ」やホヤ、カキの水産加工品も並ぶ。

 実行委員会の千葉秀悦代表は「サンマで有名な気仙沼では震災後、生鮮品の販路が狭くなり悩んでいる。大消費地の川崎で名産品を買って応援しようと続け、市民レベルで共感の輪が広がってきた」と協力を呼びかけている。

 震災の動画放映やミニコンサートも行われる。午前10時~午後4時(最終日は同3時)。問い合わせは、日本同盟基督教団招待キリスト教会内の実行委電話044(272)5670。

「気仙沼復興応援イベントinかわさき」昨年の様子=川崎信用金庫本店

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