箱根山、火山災害と恩恵を考える 16日、小田原でシンポ

 活火山の箱根山との共生を考えるシンポジウムが16日、県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)で開かれる。活火山を正しく理解するため、専門家が火山活動や温泉などの恩恵を解説する。

 箱根ジオパーク推進協議会が主催するシンポでは、県温泉地学研究所の萬年一剛主任研究員と秋田大学の林信太郎教授が講演。2015年6月に発生した水蒸気噴火以降の箱根山の火山活動や現況を解説し、日本全国で起きた火山災害と温泉などの恩恵について紹介する。

 終了後、カルデラの形成や水蒸気噴火の仕組みなどを知ってもらうため、コンデンスミルクやココアなどの食材を使った再現実験も行われる。

 推進協事務局は「箱根山が活火山であることを忘れず、恵みの部分についても理解を深めてもらえたら」と話している。

 講演は午後1時から2時40分までで、定員は先着300人。中学生以下とその保護者が対象の実験は3時から4時までで、定員30人で事前申し込みが必要。いずれも参加無料。申し込み、問い合わせは、推進協事務局電話0460(85)9560。

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