レイズの勢いが止まらない 崔志萬が劇的逆転サヨナラ弾

【インディアンス5-6xレイズ】@トロピカーナ・フィールド

レイズは1点ビハインドの9回裏にインディアンスのクローザー、ブラッド・ハンドから崔志萬(チェ・ジマン)が8号逆転2ランを放ち、劇的なサヨナラ勝利。本拠地トロピカーナ・フィールドでの連勝は12となり、ワイルドカード圏内とのゲーム差は7.5に縮まった。2回裏にインディアンス先発のコリー・クルーバーから4点を奪い、クルーバーをノックアウトするとともに逆転に成功したレイズだったが、リリーフ陣がリードを守れず、インディアンスにリードを許す展開に。しかし、9回裏二死からトミー・ファムがヒットを放って望みをつなぎ、崔がひと振りでチームを勝利に導いた。

レイズの強さはホンモノだ。この試合ではサイ・ヤング賞候補の一人である難敵・クルーバーを攻略し、2回途中4失点でノックアウト。敗戦まであと1アウトに追い込まれた9回裏二死一塁の場面では、崔が勝負強さを発揮し、苦手の左腕からライトスタンドへ逆転サヨナラ本塁打を叩き込んだ。この勝利により貯金は今季最多の15となり、勝率は.552に上昇。同地区にレッドソックスとヤンキースがいるため目立たないものの、この勝率はア・リーグ中部地区首位のインディアンスに匹敵し、ナ・リーグの東部地区や西部地区では地区首位に相当する数字である。今季のア・リーグはワイルドカード圏内の2チームも勝率6割超えというハイレベルな争いとなっており、レイズのワイルドカード獲得はかなり厳しい状況だが、奇跡を起こしそうな気配が今のレイズにはある。

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