ローソン、長崎西高生考案 「キリシぱん」商品化へ

 地元の食材を使ったパンやスイーツのアイデアを高校生から公募し商品化するコンビニエンスストア大手、ローソンの企画で、県立長崎西高2年生らが考案した「キリシぱん」(ベーカリー部門)、「まるごとびわとみかんカステラのロールケーキ」(デザート部門)が、それぞれ選ばれた。商品化に向けた協議を続け、本年度中に県内のローソン全店舗で販売予定。
 ローソンが地域貢献活動の一環として、各地で取り組む「高校生ベーカリー・デザート商品開発企画」。昨年度からデザート部門が加わった。本県では今回、両部門合わせて31点の応募があり、7校8点が書類審査を通過。11日に長崎市内であった最終審査では、各校の生徒が製作過程や工夫した点などを審査員にアピールした。
 「キリシぱん」は、五島の特産品かんころもちを練り込んだパン生地で、ユウコウのジャムなどを包み焼き上げた。商品名は「キリシタン」との語呂合わせで、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産がある五島などの食文化をPRしている。
 「まるごとびわ-」は生クリームと砂糖煮のビワを合わせ、ミカンをトッピングしたカステラ生地で巻いて仕上げた。
 同校生徒らは授業で商品開発を続け、「キリシぱん」「まるごとびわ-」とも各5人が携わった。「キリシぱん」チームの西山夏海さん(17)は「商品を通して、構成資産への理解を深めてほしい」と話した。

商品開発した長崎西高の生徒ら。前列がベーカリー部門チーム=長崎市出島町、出島交流会館
商品化が決まったパン(右)とデザート

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