逆転優勝狙うフィリーズがダブルヘッダーで痛恨の連敗

第1試合【ナショナルズ3-1フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク
第2試合【ナショナルズ7-6フィリーズ(延長10回)】@シチズンズバンク・パーク

ナ・リーグ東部地区首位のブレーブスを5ゲーム差で追うフィリーズは、本拠地シチズンズバンク・パークで行われたナショナルズとのダブルヘッダーに連敗。ジャイアンツに勝利したブレーブスが連勝を4に伸ばした一方、フィリーズは4連敗となり、ゲーム差は6.5に広がって逆転優勝は極めて難しくなった。第1戦は打線が完璧に封じられ、3点ビハインドの9回裏にマイケル・フランコのタイムリーで1点を返すのが精一杯。第2戦は5回裏に一挙5得点と打線が繋がり、8回終了時点で3点をリードしていたものの、9回表に同点とされ、10回表には決勝アーチを被弾した。ブレーブスとの直接対決が7試合残っているとはいえ、状況的にはほぼ「終戦」と言えるだろう。

ダブルヘッダーに連勝したナショナルズで新たな歴史を作ったのが19歳のフアン・ソトだ。ソトは19歳のシーズンでの本塁打数で殿堂入りの名選手、ケン・グリフィーJr.とともに歴代4位タイ(16本塁打)にランクインしていたが、第2戦の4回表に17号2ランを放ち、単独4位に浮上。6対6の同点で迎えた10回表には18号決勝アーチを放ち、「10代で1試合複数本塁打を3度」という史上初の快挙を成し遂げた。第2戦のソトは2回表の先制タイムリーも含めて3安打4打点の大活躍。ダブルヘッダー2試合で8打数5安打と打ちまくり、打率は再び3割台に突入した(.306)。18本塁打、出塁率.421、OPS.950とその他の部門でも素晴らしい成績を残しており、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)とのハイレベルな新人王争いは大きな注目を集めそうだ。

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