冷凍マグロ水揚げ初公開 三浦漁港

 冷凍マグロを水揚げする様子が14日、全国有数のマグロ水揚げ基地として知られる三崎漁港(神奈川県三浦市)で初めて一般公開される。マグロの水揚げを観光資源として活用する新たな試みで、市は「マグロの水揚げがどのように行われるか、知ってもらいたい」と話している。申し込みは不要。

 参加者は、マイナス60度に凍らされたマグロがクレーンでつり上げられ、次々と水揚げ台に運ばれる光景を、港近くの複合施設「うらり」2階から見学する。

 市によると、同漁港には年間15隻前後のマグロ漁船が入港し、1回の水揚げは200~300トンに上る。水揚げは不定期のため、事前に告知が必要な公開はこれまで行っていなかったが、マグロ漁船を誘致するため、吉田英男市長が5月に岩手県宮古市を訪れた際、現地の船主から「観光に活用してはどうか」と提案を受けた。

 市は今後も公開する予定で、入港スケジュールが判明し次第、ホームページで告知する。市は「マグロの水揚げを観光資源として定着させ、周辺飲食店への波及にもつなげたい」と意気込んでいる。

 14日は午前8時から10時ごろまで。問い合わせは、市市場管理事務所電話046(882)1111。

三崎漁港に水揚げされる冷凍マグロ

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