北海道胆振東部地震から1週間 ライフラインの復旧状況

By 大脇 桂

北海道胆振東部地震が発生してから1週間

◆人的被害・避難者数

・2018年9月6日(木)3時7分、胆振地方中東部を震源とするM6.7・最大震度7の地震が発生し、大きな被害をもたらした。北海道によると、2018年9月12日現在、死者41人、避難者1590人。安否不明者は0人となっている。

◆ライフラインの復旧状況の推移

・北海道電力によると、一時最大で約295万戸で停電が発生した。2018年9月12日現在、停電は約220戸(厚真町、安平町)。停電の最大値に対する復旧率は99.99%。1週間でおおむね復旧した。一方で、苫東厚真(とまとうあつま)発電所が損傷し、復旧にも時間がかかることから、今後も計画停電の可能性が残る。

・厚生労働省によると、一時最大で61,201戸で断水が発生した。2018年9月12日現在、断水は5,017戸(厚真町、安平町、むかわ町、日高町、札幌市)。断水の最大値に対する復旧率は91.80%。1週間で9割が復旧した。液状化などで復旧が困難な地域は長期化する見通し。

※ライフラインのデータは、発災から北海道、北海道電力、厚生労働省の発表をレスキューナウが集計したものを利用。いずれも発表当時のものを使用している。

◆交通機関

・新千歳空港は、6日の運航を取り止め。7日昼頃から国内線の一部運航を再開した。8日始発から国際線も運航を再開した。

・高速道路は、発災直後から道央道・道東道・札樽道の一部区間で通行止め。6日夕方ごろまでに通行止めはすべて解除された。

・鉄道は、6日は大規模停電により全鉄道路線で終日運転を見合わせた。7日昼ごろから、北海道新幹線や札幌~新千歳空港間の快速エアポートが運転を再開。また、札幌市営地下鉄・札幌市電・函館市電も7日に運行を再開した。12日現在も、多くの路線で運転見合わせが続いている。

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