4年に1度開催されるワールドカップは選手の評価を大きく変えることになる。今回のロシアワールドカップでは優勝したフランス代表の選手たちの評価が大きく上がったわけだが、英『FourFourTwo』が最新版となる「世界最高のセンターバックTOP10」を紹介。フランスの選手も入っているが、残念ながら1位になれていないのだ。
10位:ジョルジョ・キエッリーニ(ユヴェントス)
もう34歳にはなったが、同メディアが今でもセンターバックのポジションにおいてずば抜けた存在と評価するのがキエッリーニだ。強烈なタックル、空中戦の強さ、ベテランならではのゲームを読む能力などが高く評価されており、今でもクラブとイタリア代表の両方でキーマンとなっている。
9位:トビー・アルデルヴァイレルト(トッテナム)
昨季アルデルヴァイレルトは苦しい時間を過ごしたのだが、ベルギー代表の一員として臨んだワールドカップでのパフォーマンスから評価を取り戻している。トッテナムでも再びファーストチョイスに戻ってきており、マンチェスター・ユナイテッドが今夏に欲しがった理由も頷ける能力者だ。
8位:マッツ・フンメルス(バイエルン)
ドイツ代表はワールドカップで最悪の結果に終わり、フンメルスも最終ラインの裏を何度も突かれた。スピード不足は相変わらずだが、同メディアは足下の技術においては世界トップのセンターバックだと絶賛。まだトップ10に入るにふさわしい選手だと捉えているようだ。
7位:ヤン・ヴェルトンゲン(トッテナム)
アルデルヴァイレルトと同じくベルギー代表の一員として奮闘したのがヴェルトンゲンだ。フンメルスと同様に足下の技術に優れ、左利きなのもポイントだ。1対1の強さも評価されており、今ではプレミアリーグを代表するセンターバックとなっている。
6位:サミュエル・ウムティティ(バルセロナ)
ここでフランス代表のウムティティが入ってきた。リヨンからバルセロナに移籍した頃はそれほど有名な存在ではなかったが、同メディアは2016年夏からの2年間で世界的に有名な選手になったと評価。何かと要求の多いバルセロナの最終ラインを任されていることからも能力の高さは分かってくる。センターバックとしては小柄な方だが、的確な読みと機動力でピンチの芽を確実に摘み取ってくる。
5位:カリドゥ・クリバーリ(ナポリ)
タイトルに恵まれている選手ではないが、長年トップクラブでプレイするにふさわしいセンターバックと評価されてきた。セネガル代表の最終ラインを束ねるリーダーでもあり、センターバックとして弱点の少ない選手だ。同メディアも昨季のパフォーマンスからこのランキングに入るにふさわしい選手との評価だ。
4位:ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリード)
今季は開幕からややパフォーマンスが不安定だが、ウルグアイ代表として臨んだワールドカップのパフォーマンスは高く評価されている。足下が器用でスマートなセンターバックが増える中、ゴディンのようなパワーで相手FWを怖がらせるセンターバックは貴重だ。今でも評価は極めて高い。
3位:フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)
残念ながらオランダ代表はワールドカップに出場できなかったが、リヴァプールで見せているパフォーマンスを考えればファン・ダイクはこのBEST3にふさわしいだろう。同メディアもサウサンプトンからファン・ダイクがやってきてリヴァプールの守備が変わったと伝えており、1人の存在がチームの守備を強固なものへと変えたのだ。パワー、スピード、空中戦の強さ、リーダーシップ、足下の技術と全てを高い能力で備えており、史上最高額のセンターバックなのも頷けると絶賛されている。
2位:ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリード)
ここでウムティティの相棒ヴァランだ。ヴァランはレアルの一員として昨季もチャンピオンズリーグを獲得し、今夏にはワールドカップを獲得。もっと高く評価されてもいいような気がするが、今回も2位止まりだ。足下の技術はそれほど高いわけではないが、何より190cm超えのセンターバックとは思えないほどのスピードが魅力的だ。ゲームを読み、その機動力で後方のスペースを潰してしまう能力はレアルに欠かせないものとなっている。同メディアも完成されたセンターバックと評価している。
1位:セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)
ヴァランが2位だった時点で1位を予想できた者も多かったはず。ワールドカップでスペイン代表は物足りない結果に終わったが、ラモスの評価は変わっていない。サイズがある選手ではないが、身体能力の高さで空中戦もカバーできる。何より同メディアも大一番での勝負強さを評価しており、ラモスはチャンピオンズリーグ決勝などチームを救う得点を決めてきた。得点を奪えるセンターバックとしてラモス以上の存在は現役選手にいないだろう。