40万5000円 思案橋電停案内図の競売結果発表

 思案橋電停の案内図、40万5千円でお買い上げ-。長崎電気軌道(長崎市)は、路面電車停留所の名称変更で撤去した物品のオークション(競売)の結果を発表した。落札総額は421万4905円に達し、同社は支払われた全額を西日本豪雨の被災地へ寄付する。
 325点の出品に対し県内外の延べ519人から申し込みがあり、226点が落札された。最高落札額は「思案橋」の正覚寺下方面の路線案内図で40万5千円。人気が集まったのは、複数ある車内用の路線案内図で、最も安くて3千円だった。
 同社は「想定を超える反応。長年使った物品にこれほど高い価値を付けていただき感謝したい」としている。
 名称変更は8月1日、35年ぶりに実施。「築町」を「新地中華街」に、「正覚寺下」を「崇福寺」にするなど全39カ所中13カ所を対象とした。同社は路線案内図のうち、1915年の開通当時から名称が続いた停留所の一つ「築町」だけを資料として保管した。

最高額で落札された思案橋電停の路線案内図=長崎市大橋町、長崎電気軌道

© 株式会社長崎新聞社