鉄鋼製品のLCA計算手法、10月にISO規格に

 ライフ・サイクル・アセスメント(LCA)の考え方に基づき鉄鋼製品の環境負荷を計算する手法が10月にもISO(国際標準化機構)で規格化される見通しとなった。規格の成立後は11月にも発効する予定。日本鉄鋼連盟の提案をきっかけに、これまで今年内の採択に向けて議論が進められていた。

 ISOでの規格化が最終段階に入っているのは「鉄鋼製品のLCI計算手法(ISO20915)」。原料の供給段階から鉄鋼製品の製造、使用、リサイクルまでのライフサイクルを対象に、二酸化炭素(CO2)排出量といった環境負荷を定量評価できる計算手法だ。この計算方法によって導き出された指標は、鉄鋼製品を使うユーザーが素材の環境負荷を評価する際の参考となる。

 ISO規格化の検討は日本鉄鋼連盟が2014年に提案して始まった。作業が本格的に始まったのは15年7月。提案からおよそ4年で規格化が実現する。

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