F1シート喪失の危機にあるオコンがファンに向けてメッセージ「チャンピオンになるという夢を諦めたりしない」

 2019年のF1シートを探すのに苦労しているといわれるエステバン・オコンがファンに向けてメッセージを送り、F1チャンピオンという夢に向けて、キャリアを続ける道を諦めずに探していくと述べた。

 シャルル・ルクレールやピエール・ガスリー、ランド・ノリスといった同年代の若手が2019年のF1レースシートを確保しているだけに、オコンは、 F1に留まり、自分に何ができるのかを見せたいという気持ちをより一層強くしている。

 メルセデスのサポートを受ける21歳のオコンにとっての問題は、2019年の空きシートが急激に減っていることである。フォース・インディアで優れたパフォーマンスを見せているにもかかわらず、オコンはシートを失う可能性に直面している。

 解散の危機にあったチームがランス・ストロールの父親であるローレンス率いるコンソーシアムによって8月に救済されたことで、ランスが2019年に加入することは確実である。そうなるとセルジオ・ペレスかオコンがシートを失うことになるが、ペレスは一貫してチームとの契約を有していると主張している。

 ザウバーのルクレールがフェラーリに移籍、代わってベテランドライバーのキミ・ライコネンがザウバーと契約したことが発表された。マクラーレンはカルロス・サインツJr.とノリスのラインアップを確定しており、オコンにとっての選択肢はどんどん少なくなってきている。

 トロロッソ・ホンダはまだ2019年のドライバーをひとりも決めていないが、レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、トロロッソのシートをメルセデス傘下のドライバーに与えることはないと示唆している。ウイリアムズにも空きシートがあるものの、現レースドライバーのセルゲイ・シロトキンや、テスト&リザーブドライバーのロバート・クビカといった候補が控えている。

■オコン、F1残留を諦めないと宣言。「昔からのライバルたちに負けていられない」

 困難な状況にあるオコンだが、諦めてはいないと主張、SNSを通してファンに対してメッセージを送った。

「毎日温かいメッセージをくれて、サポートの気持ちを示してくれている皆に感謝したい」とオコン。

「僕たちは以前も厳しい状況に置かれたことがあるが、常にそれを乗り越えてきた。キャリアのなかで楽だったことはない」

「僕が諦めるのは今ではないと約束できる。とてもやる気になっているんだ。昔からのライバルたちがトップのマシンに乗っているから、今まで以上に成功を求める気持ちが大きくなっている」

「僕はF1の夢を見て、F1のトレーニングをし、F1を堪能し、F1で遊び、F1のことを考えている」

「僕はレースをするために生まれた。唯一のゴールはチャンピオンになることだし、これからもそれは変わらない」

 オコンはベルギーGPとイタリアGPでは6位でフィニッシュしており、今週末のシンガポールGPで引き続きポイントを獲得することを目指している。

「夏休みの後の2レースでは、僕たちはいいペースを見せることができたし、多くのポイントを獲得した」とオコン。
「素晴らしいレースを続けることを目指して、シンガポールに向かう」

「シンガポールは体力的な面では1年で最も厳しいレースだ。暑いし湿度が高い。でも僕は有酸素トレーニングをたっぷり行って備えてきた」

「シンガポールに行く前から、食べ物に気をつけてたくさん水分をとることが重要だ」

「シンガポールのレースは素晴らしいイベントだ。ナイトレースは常に違うものだし、市街地コースという挑戦が加わる。中団グループのトップの位置を維持できることを願っている」

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