妊婦搬送車の利用登録118人に 湯河原・真鶴、搬送は16人

 神奈川県湯河原町の冨田幸宏町長は11日、湯河原、真鶴両町の妊婦搬送サービス「マタニティ・サポート119」の利用登録者が8月末までに延べ118人に上ることを明らかにした。

 同日開かれた湯河原町議会9月定例会の本会議で、原田洋氏(無所属)の質問に答えた。

 118人の内訳は94人が湯河原町在住、24人が真鶴町在住。4月1日の運行開始からこれまでに、計16人を小田原市内の2病院や県立足柄上病院(松田町)、平塚や静岡県伊東市内の病院に搬送したという。町長は「安心して病院に行くことができた」との利用者の声も紹介。高吉裕二消防署長が今後女性隊員も配置する予定で、現在研修を受けていることを説明した。

 同サービスは、町内に分娩(ぶんべん)施設がなく、各地の病院を利用する妊婦の不安を軽減するために実施。全国で初めて湯河原町消防本部に専用車両を配備した。

「マタニティ・サポート119」の妊婦専用の搬送車。=湯河原町消防本部

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