清水鋼鉄苫小牧製鋼所、10月受注から道内の配送費引き上げ

 清水鋼鉄苫小牧製鋼所(苫小牧市)は、北海道内における配送費を10月1日受注分から改定し、現行より1千円から2千円引き上げる。

 今回の配送費改定では、現行1千円と2千円の地区で各1千円アップし2千円と3千円、同3千円の地区で2千円アップし5千円とする。また、契約済みで出荷予定日を超過した出荷残のオーダーは、11月1日から新運賃を適用する。

 現在、運転手不足や軽油価格の高止まりによって運送コストが上昇しており、メーカーや運送会社の自助努力では、上昇分を吸収できない状況となっている。

 加えて今後は運転手の総労働時間の規制問題もあり、遠距離地域への輸送にも支障をきたす懸念がある。このような中で、同所では運送会社とともに環境変化に対応できるよう取り組み、安定供給を維持する。

 また、電極や耐火物、副資材や副原料の価格上昇も続いており、引き続き製品販売価格でも転嫁を進め、再生産可能な販売価格を目指す意向だ。

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