色で感じる季節変化

季節の変わり目は色の変わり目でもあります。
葉っぱは夏の緑色から秋の黄色や紅色へと変わり、気付いた頃には紅葉シーズン。
自然の色変化というのは、季節の移ろいを分かりやすく教えてくれます。
先月17日に初雪が観測された北海道の大雪山系黒岳では、すでに山頂から7合目にかけて紅葉が始まっています。
平年よりはやや遅めですが、赤色がとっても綺麗に色づいているとのこと。
平野部でも朝晩を中心に気温が下がり、だんだんと秋らしさが増してきました。
札幌あたりでは例年だと10月下旬には色付きが始まり、11月になると秋田や青森でも紅葉シーズンを迎えます。
美しい紅葉に出会うと絵に残したいと思ったりもしますが、自然が織りなす色味というのはとても複雑。
12色の色鉛筆では到底、表現しきれない秋の色、今年はどんな色味を見せてくれるでしょうか。

気象予報士・多胡 安那

画像について:9月12日の北海道・黒岳の山頂から7合目付近。(撮影:株式会社りんゆう観光 層雲峡事業所)

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