総裁選 折返しへ。国会議員票9割に迫る安倍氏 vs 党員・党友票で巻き返しを狙う石破氏の一騎打ち!

9月7日に告示された自民党総裁選が、9月13日で折り返しを迎えました。
6年ぶりの選挙戦となった総裁選は20日に、国会議員票(405票)の投開票と党員・党友票(405票)の開票が行われます。

地震の影響や外交日程で本格的な討論はこれから

9月7日に候補者届け出がなされた総裁選は、10日午前に各候補者の所見発表演説会と記者会見が行われました。今回の総裁選では、北海道胆振東部地震の影響で7日~9日の選挙日程を自粛する措置が取られたほか、10日~13日は安倍首相のロシア訪問のため、公開討論会や街頭演説会は14日以降となっています。

9月14日の午前には日本記者クラブ主催公開討論会が、午後には党青年局・女性局主催公開討論会が予定されており、15日には京都と佐賀で2回、16日には津と仙台で2回の街頭演説会が行われます。
なお、党員投票は19日に締め切られ、20日午後からは国会議員票の投開票と党員・党友票の開票が実施されます。

安倍陣営の総裁選での動向は?

安倍晋三首相は総裁選のスタートである9月10日の所見発表演説会において、「私にとって最後の総裁選だ。さまざまな批判を受け止めながら、改めるべき点は改めて、謙虚に、丁寧に政権運営に当たりたい」と述べました。

なお、9月6日時点の産経新聞の調査によると、国会議員票のうち安倍首相支持が345名と9割に迫る勢いを見せています。その内訳は、細田派94人、麻生派59人、岸田派48人、二階派44人、竹下派29人、石原派12人、無派閥58人となっています。

安倍陣営はこれまで、11日に広島市で岸田政務調査会長が安倍首相の3選を訴えた他、12日には甘利明選対本部事務総長が2012年総裁選で石破元幹事長が獲得した党員票55%以上を上回る得票を目指すと記者団に語っています。さらに13日には、党員票の上積みを目指して、東京都内で国会議員や都議会議員らによる街頭演説を実施。細田派の事務総長である下村元文部科学大臣は、安倍首相の外交や経済政策での実績を強調し、党員への支持を訴えるなど連日選挙活動が行われています。
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石破陣営の総裁選での動向は?

石破元幹事長は9月10日の所見発表演説会において、「国会を誠実に運営し、政府を謙虚に機能させる、その自民党の原点に戻る」と述べました。

安倍氏への支持と比較すると、厳しい情勢です。9月6日時点の産経新聞の調査では、国会議員票で石破氏支持は50人という結果が出ています。その内訳は、石破派20人、竹下派22人、無派閥8人となっています。さらに、共同通信や時事通信によると、党員票などでも安倍氏を追いかける展開となっていると報じられています。

石破陣営の動きとしては、11日に大阪市や神戸市などで石破元幹事長は街頭演説を実施したほか、12日には富山県で、13日には福岡県と長崎県で街頭演説を行い、党員票獲得に向け活発に地方を回っています。
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後半戦はいかに?

9月13日の折り返し地点では、3選を目指す安倍首相が国会議員票で9割近い支持を得ているほか、党員などによる地方票でも石破元幹事長を上回っているとされていますが、20日の投開票に向け、後半戦はどのような展開になるでしょうか。
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