バルセロナにとって生命線と言われるポジションがアンカーで、この位置を完璧にこなせる選手はなかなか現れなかった。そこに登場したのが、現在もチームのバランスを取るセルヒオ・ブスケッツだ。当時の指揮官ジョゼップ・グアルディオラに引き上げられたブスケッツは、2008年の9月13日に行われたラシン戦でリーガ・エスパニョーラデビューを果たしている。あれからちょうど10年経ったわけだ。
スペイン『MARCA』はそれを記念してブスケッツの功績を取り上げているが、今のバルセロナでリオネル・メッシとともに絶対欠かせない選手なのは間違いない。同メディアもすでに退団したシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタと同等のレベルにあることを伝えており、カルレス・プジョルの5番を受け継ぐブスケッツこそバルセロナの心臓だ。
メッシがバルセロナを去ればチームスタイルは大きく変わるだろうが、同じくブスケッツがいなくなった場合もチームバランスは大きく変化することになるだろう。それほどアンカーの位置にいるブスケッツは重要な選手だ。
当時ラシンの指揮官を務めていたファン・ラモン・ロベス・ムニスは、チームのメンバー表を見た際にブスケッツとは誰?と思ったようで、当時はその特長をほとんど理解していなかったという。
「我々がバルセロナのメンバーを見たとき、ブスケッツという青年はほとんど知らなかった。だが、彼は今と同じくボールを持っている時も持っていない時もチームのバランスを取っていたよ」
あれから10年間ブスケッツはバルセロナの中盤をコントロールしており、恐らく今後もブスケッツの代わりはなかなか見つからないだろう。グアルディオラがブスケッツを育て上げたのは非常に大きな功績と言えそうだ。