鎌倉の海水浴客、猛暑で10万人増加 70万人に到達

 鎌倉市は13日、市内三つの海水浴場(材木座、由比ガ浜、腰越)の今夏の来場者が70万人だった、と発表した。猛暑で、前年より10万人3300人増えた。

 砂浜での飲酒や音響機器の使用などを禁止した条例が適用され、海水浴客が大幅に減った2015年以来、最多となった。

 市観光課によると、7月1日から8月31日までの計62日の開設期間中、真夏日は8割の50日を数えた。前年は38日だった。海水浴客の伸びについて、同課は「天候不良が続いた昨夏に比べ、好天に恵まれたことが大きな要因」と分析している。

 市は今夏、材木座海岸の一角に、ボール遊びが楽しめるエリアを初めて設けた。期間中、安全性を考慮したラグビー「タグラグビー」の体験イベントを計6回開き、約600人が参加したといい、市は「海水浴客増に一定の効果があった」とみている。

 13日に開かれた市議会9月定例会の観光厚生常任委員会で、市が報告した。

鎌倉の由比ガ浜海水浴場(2015年7月撮影)

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