のんのこ諫早まつり開幕 6000人が伝統の皿踊り

 長崎県諫早市の秋を彩る「のんのこ諫早まつり」が15日、市中心部で開幕した。約6千人が伝統の皿踊りをしながら練り歩く「のんのこ街踊り」があり、街は祭り一色に染まった。16日まで。

 地域活性化などを目的に同まつり振興会(黒田隆雄会長)が主催し、21回目。「のんのこ」は諫早の方言で「かわいい」の意味。皿踊りは両手に2枚ずつ持った小皿をカチカチと鳴らしながら踊り、江戸時代に始まったとされる。学校の運動会などでも披露され、市民に親しまれている。

 街踊りでは、踊り手がアエル中央商店街に列をなし、大勢の見物客がカメラを構え、声援を送った。メイン会場の市役所前中央交流広場には、友好都市の岡山県津山市の「牛そずり肉入り津山焼そば」、島根県出雲市の「冷製出雲ぜんざい」など約100の露店が並び、小皿の絵付け体験などイベントブースもにぎわった。

 16日は午後0時45分から同広場で「ふるさと芸能の祭典」があり、県立諫早東高のんのこ愛好会の生徒が午後4時ごろに出演し、初舞台に臨む。黒田会長は「若い世代に地域芸能を継承する動きも始まった。多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けた。

のんのこ街踊りで「まつりのんのこ」を披露する県立諫早高の生徒=諫早市、アエル中央商店街

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