神奈川県鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮で16日、秋の例大祭恒例の「流鏑馬(やぶさめ)神事」が執り行われた。迫力ある妙技を来場者が堪能した。
長さ約250メートルの馬場に、55センチ四方の木製の的を3カ所設置。狩装束姿の射手が、さっそうと駆け抜ける馬上から、的に狙いを定めて射抜くたびに「パーン」と大きな音が響き、来場者の歓声と拍手に包まれた。
祖母(73)と訪れた茅ケ崎市在住で専門学校に通う女性(19)は「馬の速さに驚いた。馬上から的中させる技を間近で見られて迫力があった」と話し、購入したばかりのカメラで撮影できたと喜んでいた。
鶴岡八幡宮の流鏑馬神事は、1187年に源頼朝が臨席して行われたのが起源とされる。