【平成の長崎】視界4㌔・・・ "黄砂"すっぽり 例年より2ヵ月早く 平成5(1993)年

 長崎県地方は2月7日朝、例年より約2カ月早く、ことし初めての黄砂現象が観測され、空一面に黄色い砂のベールが広がった。
 この現象は中国北部の黄土地帯で舞い上がった粒子の細かい黄砂が、低気圧が通過した後の強い風で日本上空まで運ばれてくる。例年3、4月に多く見られるため、"春の使者"とも言われる。
 長崎県に黄砂をもたらした強風のため、エアーニッポンの長崎-福江間が2便欠航するなど交通機関にも影響が出た。
 長崎海洋気象台によると、同日の長崎市の視界は最低で約4㌔。折からのどんよりとした曇り空ともあいまって、街並みも薄ぼんやりとかすんだ。午後に入って徐々に回復した。(平成5年2月8日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

黄砂に包まれ、黄色くかすむ長崎市街

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