マリナーズ・ボーグルバックが代打逆転グランドスラム

【マリナーズ4-1アストロズ】@ミニッツメイド・パーク

マリナーズは先発のウェイド・ルブランが4回裏二死2塁の場面でマーウィン・ゴンザレスに先制のタイムリー二塁打を浴びたものの、6回途中3安打1失点の好投を披露。しかし、打線はアストロズの4投手の前に7回までわずか4安打に封じられ、反撃の糸口を掴めずにいた。ところが8回表、アストロズ5番手のヘクター・ロンドンから2安打と1四球で二死満塁のチャンスを作ると、ここでギジェルモ・エレディアの代打として登場したダニエル・ボーグルバックがカウント1-1からの3球目を捉え、右中間への4号逆転グランドスラム。3点リードの最終回は守護神のエドウィン・ディアスが三者凡退に抑えて今季56セーブ目をマークし、マリナーズは鮮やかな逆転勝利を収めた。

マリナーズはこの試合に敗れれば地区優勝の可能性が完全に消滅するところだったが、ボーグルバックの代打逆転グランドスラムにより望みをつないだ形となった。マリナーズの球団史上、代打でグランドスラムを放ったのは2007年のベン・ブルサードと2015年のフランクリン・グティエレスに次いで3人目の快挙。「僕は何度も失敗して代打のコツを学んでいる。とにかく辛抱強く、先発出場したときと同じように取り組むことを心掛けているんだ。良いスイングができたよ」とボーグルバックは胸を張った。また、ディアスは今季56セーブ目をマークし、歴代単独3位に浮上。レギュラーシーズン残り12試合で越えるべき壁は57セーブのボビー・シグペン(1990年:ホワイトソックス)、そして62セーブのフランシスコ・ロドリゲス(2008年:エンゼルス)だけとなった。

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