<レスリング>川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)を破ったオーコン・プレブドルジ(モンゴル)がドーピング違反?

世界女王同士の対戦に勝ち、アジア大会を制したオーコン・プレブドルジ(モンゴル)だが…=撮影・布施鋼治

 アジア・オリンピック評議会(OCA)はホームページで、先月のアジア大会(インドネシア)の女子62kg級で優勝したオーコン・プレブドルジ(モンゴル)がドーピング検査で陽性反応を示し、金メダルを剥奪したことを報じた。OCA、およびオリンピック専門サイト「inside the games」によると、試合があった8月20日と閉会式の9月2日の検査で禁止薬物のアナボリックステロイドが検出されたという。

 ただし、アジア大会と世界レスリング連盟(UWW)の公式サイトでは何も報じられておらず、順位の変動もない。正式な結果が出るまで、もう少し時間がかかるかもしれない。

 昨年の世界選手権63kg級で優勝した同選手は、今回のアジア大会準決勝で60kg級世界チャンピオンの川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)との世界チャンピオン同士の対戦に勝ち、決勝でキルギス選手を破って優勝した。

 違反が正式に認定されれば、規則では2位以下の順位が繰り上がるので、プレブドルジに負けての銅メダルだった川井は銀メダルとなる。プレブドルジには4年間、または2年間などの出場停止処分が下るため、2020年東京オリンピックには出場できなくなる可能性が出てきた。

 

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