植松GHD「内定が5年有効の採用制度」導入 若手社員の人材獲得増狙う

 静岡地区大手カラー鋼板流通の植松グループホールディングス(本社・静岡県沼津市、社長・植松孝康氏)は、内定が5年間有効の採用制度を導入。新卒ら若手社員の人材獲得に弾みをつけたい考えだ。

 同社は住宅、非住宅向けに鉄鋼二次製品の販売や成形加工を手掛ける1949年(昭24)創業の老舗特約店。先月には持ち株会社制に移行した。カラー鋼板流通の「植松」、金属屋根・外壁加工の「植松製造」、屋根外装工事、個人向け住宅リフォームを手掛ける「植松建興」を事業会社とする新体制をスタートさせた。グループの競争力を高めるため、若手社員の獲得に一層注力する。

 新入社制度は同社の入社試験で内定を得ると5年間、いつでも採用枠がある時に入社できる制度。入社したい1年前から、採用枠を確保することができる。植松社長は「これまでも新卒採用は行っていたが、入社後に留学など様々なことにトライしたい理由で、入社後早期の段階で離職するケースもあった。新制度の導入で、学校卒業後に留学や、夢の実現のためにトライをしても、その後の人生設計をしやすいのではないのか」としている。

 また、同社では初のインターンシップを先月から今月にかけ、計4回開催。経営戦略策定や工場出荷体験など、いずれも違うプログラムを準備した。

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